第131回最終選考会(令和4年7月22日(金)開催)
ビジネスアイディアのテーマ
ビジネスアイデアの提案者
【発表者 綾部 華織】
ビジネスアイディアの概要について
弊社が特許化した位相偏光技術(PHASERAY Technology)は、特殊な偏光板と医療照明技術からなる配光制御により、あらゆる物体の影やグレアを除去できる画期的な照明装置です。品質検査の自動化におけるAIラーニング時に有効な、デジタル処理をする必要のない画像を取得できます。
医薬品業界、食品業界では異物検査に、自動車産業ではキズ・バリ・塗装むら等、半導体業界ではハンダ状態、亀裂、キズ、酸化・腐食検査等に使用されています。現在は自動化用照明装置として、大手自動車メーカー3社、大手食品メーカー等から特注品の依頼を受けています。
新規プロジェクトとして、一般消費者がフリーマーケットへの出品等で簡単に綺麗な商品画像を撮影することが出来るスマートフォン内蔵型の試作もしております。
今後は工業分野のみならず、AI医療や内視鏡分野への応用も進めてまいります。
新規性・優位性について
PHASERAY Technologyは、光のハレーションが消えて、あらゆるキズ・異物が浮き出てくるソリューションです。
1)工業界で革命的な「見える化」を実現
特殊位相偏光フィルター(特許3件・海外特許1件)と医療照明技術で永遠の課題と言われた
「影・写り込み」がない生画像を作りだすことに成功
2)画像処理の費用削減
・AIディープラーニングのデータ収集・撮影に最適
・生画像に光のハレーションがないので最低限の画像処理費用を実現
3)コンシューマーが楽しめる光
・スマホに搭載すれば、光源のうつり込みを気にしないで動画や画像をアップすることが可能
市場について
主なターゲット・市場の規模
1 検査業界市場 1)自動車産業 2)半導体業界 3)医薬品業界 4)食品業界 の総計である検査業界照明市場は1兆円規模
2 スマートフォン市場 2021年販売台数13億の台数
3 医療照明市場 5,000億円
市場での競争力
検査業界市場では、既存の照明への置き換えと自動化に向けた大手の取り組みの中に新たな照明装置として導入。半導体大手の台湾企業と協業することで、世界市場シェアを十分に狙える立場を確立。
また、スマートフォン市場は他社が真似できない初めての試みで、独占的立場を構築。
実現性について
実施スケジュール
検査業界は半導体大手へ検査機器導入を予定し、2025年には約4億の売上。医療業界では2025年に2億円を販売。
スマートフォン業界では2024年に1億7,000万円のロイヤリティ契約と販売。
2026年には1,000万台へ10億円ほどを販売。
実施場所
日本でのコア技術の製造、台湾での量産体制・品質管理確保。
実施体制
国内外販売代理店10社あり。また製造は台湾製造メーカーで量産するべく、人員確保を2年以内に行う。 医療分野で東京大学医学部及び国立がん研究センターのディープラーニングの開始。
ビジネスパートナー
国内:分析装置国内メーカー、医薬品大手商社、大手自動車部品卸商社
海外:台湾AOI装置メーカー 、台湾大手モバイルメーカー
リスクとその管理
特許は海外リスクに対して知財担当を設置し、リバースエンジニアはトレーサビリティ、顧客管理を徹底します。