第143回最終選考会(令和7年7月18日開催)
ビジネスアイディアのテーマ
ビジネスアイディアの概要について
国連でも問題視されている多くの溺水事故は、実際は声を発せず静かに沈むサイレンスキラーといわれており、人的監視だけでは発見が難しい事が特徴です。しかし、早く発見できれば殆どの場合助かります。
千葉大学と共同開発したMeel はRFID センサーを使用した独自アルゴリズムによって水没・危険状態を瞬時に検出。溺水事故防止に最も大事な「即時発見」を可能にします。

新規性・優位性について
千葉大学フロンティア医工学センターは人体装着や人体内のRFID の研究、特に医療センサーの研究開発を行っています。
RFID はSuica や衣料などの物流管理などで普及していますが、人体装着は未だ実用化されていません。その理由はRFID が人体や水分の近くで電波放射特性が劣化してしまう為です。
私たちは独自の手法でこの課題を解決し、人体装着しかもプールという水分の多いところで長距離検出を可能にした、初の技術になります。特許出願済。
市場について
主なターゲット・市場の規模
溺水検知システムの対象はプール。民間スクールに加え、小学校の授業。
〇フィットネス事業全体: 2,500 億円
〇スイミングスクール全体: 1,300 億円+授業受託155 億円=1,400 億円
市場での競争力
監視カメラは事後検証に使用する事が多く、スピードが大事な溺水検知には威力を発揮できません。更に昨今の個人情報保護の観点から監視カメラは敬遠。現状脅威となる「監視システム」競合は無く、安価で各種既存施設に後から設置可能なMeel は、新たな市場を形成できる可能性があります。
実現性について
実施スケジュール
ステージ1 ではプールの監視・溺水事故防止を実現し、ステージ2 では安全監視市場に参入します。そしてステージ3 では液体ボトル対応技術で巨大な流通市場に参入し、ビジネスのスケーラビリティを拡大
~ 2024/5 (1 期) : 起業、産学共同研究開発、実証実験
2025/6 ~ (2 期) : 試験運用と導入+AI技術導入( 目標10 施設) シード資金調達
2026/6 ~ (3 期) : 顧客拡大、ステージ2 着手 シリーズA資金調達
2027/6 ~ (4 期) : ステージ2 導入、ステージ3 着手 シリーズB資金調達
2028/6 ~ (5 期) : ステージ1 の国内シェアNo1 売上5 億円
2029/6 ~ (6 期) : ステージ3 導入、売上15 億円 シリーズC資金調達
実施場所
協力: セントラルスポーツ武蔵小杉店、柏洋スイマーズ、藤沢市、柏市
実施体制
開発: 2 名( 社内) 、5 名( 社外)
研究: 千葉大学フロンティア医工学センター 高橋研究室(~ 3 名)
マーケティング: 株式会社セブンスイッチ、株式会社スリーピース、株式会社フーモア
ビジネスパートナー
藤倉化成株式会社、株式会社アトム技研、三井住友海上火災保険株式会社、ジャフコグループ株式会社、柏洋スイマーズ、教育委員会
リスクとその管理
1.調達: Alt部品や機材候補を早い時期から想定しリスクに備える。
2.品質: 安全検知システムであることから、免責事項や保証内容等を検討。