第143回最終選考会(令和7年7月18日開催)
ビジネスアイディアのテーマ
ビジネスアイデアの提案者

【発表者 西川 明秀】
ビジネスアイディアの概要について
廃棄物を燃やさず水素を生成し、さらに水素を再生可能エネルギーとして活用するスキームを構築します。IoT とAI でCO2削減や資源循環を可視化し、自治体・企業の脱炭素化を支援します。将来は、この水素からe-fuel を生成し、日本中のごみ処理場を“ 地産地消のエネルギー拠点” に変えることを目指します。

新規性・優位性について
-分別不要の混合有機ごみに対応
-水素収率10%以上: 業界平均( 5%以下) を上回る廃棄物の前処理最適化技術
-副産物ゼロを目指す: 無機物はスラグとして再利用、完全なゼロエミッションを実現
-デジタル化による差別化: IoT/AI によりCO2 削減量・資源循環を可視化。企業の脱炭素経営に貢献
市場について
主なターゲット・市場の規模
【日本国内】自治体、組合、廃棄物運営会社
-廃棄物管理市場: 約20 兆円規模
-水素市場( 国内) : 2030 年に4 兆円規模
【海外】東南アジア、中東を中心に展開予定
-既にインドネシア、マレーシア、ベトナムなど現地州政府と連携協議中
市場での競争力
-従来型: 分別された廃プラスチック・木質など限定された原料のみ対応
-BIOTECHWORKS-H2 : 混合ごみに対応、CO2 排出量削減、廃棄物処理と水素利活用を統合
-プラント構築・運営を自治体・企業に任せ、当社は「ソフト+知財+デジタル+スキーム」で展開
-環境貢献×収益性という両立可能なモデルを構築済
実現性について
実施スケジュール
商用化実証プラント
- 2026 年春~ 日本でパイロットプラント着工( 自治体と用地契約済)
- 2027 年春~ 稼働開始、廃棄物処理・水素化・発電の三位一体モデルを実証
商用化
- 2027 年春~ ライセンス契約開始
- 2030 年~ 国内外にて10 拠点のライセンス導入を展開予定
実施場所
日本国内およびインドネシア、マレーシアを中心とした東南アジア
実施体制
少数精鋭のチームで構成され、事業開発・財務・技術・パートナー戦略において即断即決・即実行の体制を確立。社内は4 名で、業務委託として元監査法人のCFO、M&A ・海外展開経験豊富なCCO、ガス化炉に精通した米国技術顧問らが参画。
ビジネスパートナー
ごみ処理、再エネ、プラント建設、金融、研究機関など、各分野のトッププレイヤーと実行前提で連携。
構想ではなく、実現に向けて動き始めています。
リスクとその管理
技術面では、海外で実証済みのシステムを基に段階的に導入し、安全性と安定稼働を確保。
制度面では、専門家チームが廃棄物処理法や環境規制に対応。
実行面では、自治体・企業との合意形成を進め、地域に即したモデルで確実に展開します。