第143回最終選考会(令和7年7月18日開催)
ビジネスアイディアのテーマ
ビジネスアイディアの概要について
当社は「世界中のサプライチェーン情報をつなぎ、モノづくりを持続可能にする。」をビジョンに掲げ、サプライチェーンリスク管理クラウド「Resilire 」を提供しています。
サプライチェーンの階層構造を可視化し、潜在リスクを多角的に評価・分析でき、有事の際の最終製品への影響も即時に把握可能となります。また、稼働確認メールの自動送付等の機能により、リスク発生時の対応も迅速化します。
分散管理されていたサプライヤーや品目データを統合・名寄せし、サプライチェーン全体の強靭化と最適化、企業間の連携促進を実現します。

新規性・優位性について
「Resilire 」は、サプライチェーン情報と、グローバルも含む幅広いリスク情報を統合的に可視化できる国内唯一のSaaS型プラットフォームです。サプライヤーも巻き込んだ設計により、情報の精度と鮮度の高さを両立するとともに、登録が増えることでのネットワーク効果により利用価値がさらに高まっていく構造になっています。さらに、SaaS型で柔軟性が高く、ニーズに応じた迅速な機能拡張が可能な点も大きな優位性です。
市場について
主なターゲット・市場の規模
製造業のエンタープライズ企業が主なターゲットで、特に川下工程に位置し、安定供給へのプレッシャーが強いインダストリーの国内企業で導入が進んでいます。IMARC Group によると、日本のサプライチェーン管理ソフト市場は2024 年に1,153 百万ドル規模に達し、サステナビリティへの注目やパンデミック等への対応ニーズを背景に、今後も市場規模自体の拡大が見込まれています。
市場での競争力
上述の新規性・優位性のほか、日本を代表する大手製造企業30 社以上への導入実績が信頼の裏付けとなっており、機能面に加えた圧倒的な導入実績も、他社との差別化要素として市場における強い競争力を形成しています。
実現性について
実施スケジュール
「Resilire 」はすでに提供を開始しています。足元はサプライチェーンデータベースやリスクマネジメント領域における機能の高度化、顧客層の拡大を図ってまいりましたが、来年には顧客企業による活用範囲のさらなる拡大のための機能強化を目指し、プロダクト開発を進めています。さらに、2030 年代に向けては、サプライチェーンマネジメントの最適化/自動化を目指してプロダクト強化を行ってまいります。
実施場所
クラウド方式で提供されるSaaS ( Software as a Service ) となります。
実施体制
ビジネス、エンジニア、デザイナー、コーポレートで30 名超の体制です。エンジニアにはCTO経験者も複数人います。また、採用強化しており、今後も人員増強見込みです。
ビジネスパートナー
サービス連携により、プロダクトのリスク情報等を充実させています。また、コンサルティング会社等との提携によりサービス提供機会の創出や実行支援を強化しています。
リスクとその管理
サプライチェーンリスク管理市場の成長動向、システム障害や情報流出への対策として、冗長化・監視体制・セキュリティ認証取得等を実施し、サービスの安定提供と信頼性確保に努めています。