たくさんの方にご視聴頂き有難うございました。
オンライン版ネットワーク交流会は終了いたしました。
概要
- 主 催
- 公益財団法人 川崎市産業振興財団
- 共 催
- 川崎市
- 後 援
- 川崎信用金庫(予定)
- 閲覧料
- 無料
- 閲覧対象者
- 企業の経営者、技術開発・営業担当者、学校関係者等、その他産学連携に興味のある方
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2022年12月5日(月)〜12月9日(金)
航空宇宙系
- 1)月面探査ローバの構造に発生する微小ひずみを利用した地盤状態推定
芝浦工業大学 システム理工学部 機械制御システム学科 飯塚 浩二郎 教授
月面のような不整地軟弱地盤上を探査ローバが走行すると、 地盤中への埋没現象や滑り現象が起きる。 この際、 車輪と地盤の間に起きる滑り現象やトラクションを推定するのは難しく、 地盤の崩壊などによって計画経路とは異なる軌道を取り、 ある程度移動した後に、 ローバ全体としての滑り量や移動量が計算される。 つまり車輪ごとの滑り量を検知するのは難しく経路補正が遅れてしまう。 そこで、 各車輪の滑り状態時に発生する探査ローバの構造に起きる微小ひずみを検知して、 走行状態を推定するシステムを構築する。 - 2)新規成形手法による繊維強化複合材料の適用拡大に向けた開発
明星大学 理工学部 総合理工学科(機械工学系) 小山 昌志 准教授
現在までに、航空宇宙分野を中心に研究、適用が進められてきた繊維強化複合材料の航空宇宙分野、および民生品への適用拡大に向けた新規成形手法について開発を進めている。繊維強化複合材については、炭素繊維およびガラス繊維を中心として、主として、次世代エネルギーの一端を担うフライホイール蓄電システムへの繊維強化複合材料性円盤の適用ならびに、不燃特性の付与を可能とする成形技術を成果として示す。 - 3)流体制御デバイス「DBDプラズマアクチュエータ」
工学院大学 先進工学部 機械理工学科 佐藤 允 准教授
次世代の流体制御デバイスとしてDBDプラズマアクチュエータが注目されている。DBDプラズマアクチュエータは電気的なON/OFFによってデバイス近傍に流れを誘起することがき、シンプルな形状、高い応答性、少ない消費エネルギー等の利点を有している。本発表ではDBDプラズマアクチュエータを用いた様々な流体制御事例について紹介するとともに、今後の実用化に向けた課題を示す。
工学・ものづくり系
- 1)ヌルヌル柔軟弾性管と簡単・瞬時に着脱できるコネクタ付きチューブ
北見工業大学 工学部 地球環境工学科 松村 昌典 准教授
薄くて破れやすく、ぬめりや柔軟性もある血管のような弾性管と簡単・瞬時に着脱できるコネクタ付きチューブを開発しました。これは弾性管の内側に挿入するチューブと弾性管の外側に装着する外筒から成り、チューブと弾性管の間、あるいは外筒と弾性管の間に設けたバルーンを膨らませることで、確実な接続が簡単・瞬時にできるものです。各種臓器の脈管と医療機器との接続や、ゴム状に伸びるホース類との接続などに応用可能です。 - 2)機械加工現象のリアルタイム認知システムと、AI応用の試み
芝浦工業大学 デザイン工学部 デザイン工学科 澤 武一 教授
機械加工現象をリアルタイムに認知することで、加工状態の良否や工具摩耗などを把握することができ、また、学習機能やAIを活用することで適正な加工条件の設定、加工精度のバラツキや工具寿命の予測も可能になります。本発表では、各種センサの同期測定により機械加工現象のリアルタイム認知システムとAIの試みをご紹介します。また、これら研究拠点の先進製造プロセスセンター(生産工場DX化プロジェクト)についてご紹介します。 - 3)PC内でPIDゲイン調整実験を繰り返すV-Tiger
近畿大学 理工学部機械工学科 小坂 学 教授
実験しなくてもPC内で制御系の時間応答を計算できる。PC内の模擬実験で整定時間やオーバーシュートがわかる。AIのようにPC内で模擬実験を大量に繰り返して高性能な制御器を見つけ出すことができ、PID制御器で、整定時間の短縮、オーバーシュート削減、外乱応答の削減が可能である。
医療・福祉系
- 1)~医療現場ニーズ紹介~ 声を失った患者の声を再生 AIを用いた新たな発声機器
聖マリアンナ医科大学 升森 泰 講師
声を失う手術や病気に対し、声を出す方法や機器がいくつか開発されていますが、機械的な声が一般的で流通していないことが現状です。いままでと同じトーンの声を発声することができれば、より生活の質は向上すると考えます。 - 2)~医療現場ニーズ紹介~ 院内移送電動車椅子
聖マリアンナ医科大学 升森 泰 講師
病院は広く複雑な作りをしているため、移動することが患者の負担になっている。そこで、院内を移送できる乗り物(手段)があれば患者の負担軽減に繋がると考える。 - 3)~医療現場ニーズ紹介~ 常識を覆す新規被覆材
聖マリアンナ医科大学 前畑 忠輝 教授
早期消化管がんに対する内視鏡治療は低侵襲な治療法として注目を集めています。一方で、がん組織を切除したことで生じる潰瘍が残存するため、術後偶発症として後出血や遅発性穿孔等が起きる可能性があります。現在傷を縫合するためのデバイスなどが開発・研究されていますが、技術的難易度の高さなどの問題点が多いのが現状です。新規被覆材を開発することにより、内視鏡治療後の偶発症発生率低下が見込まれ、入院期間の短縮・医療コストの削減も期待されます。