- 小型で軽量、航空機の対気速度の計測装置
- 作業空間の正確な奥行きを計測 ~ロボット・AIによる人の支援をより細やかに~
- 学び続けたくなる! VR単語学習アプリケーション
- 折り曲げ可能な金属フリー透明フレキシブル導電膜
- コンテンツの受容性を高めるための文書生成AIを用いた情報検索・推薦基盤
- 簡便(安価)な検出器で、超微弱散乱光を実時間検出する技術(自己光混合法)
- 完全にメタルフリーなリビング重合システムを実現するアルコキシアミン重合開始剤
- 分子歪み導入によるPEDOT熱電材料の超高出力化
- 超低封入率による高熱流束対応型ヒートパイプ
- 全電圧・全電流対応可能な直流遮断技術
- AIや統計的手法を用いたパワーエレクトロニクス回路の制御
- グラフェン/銀/グラフェン構造を用いた新規フレキシブル透明導電膜の作製技術
- 熱放射を制御するメタレンズ型赤外放射メタ表面
- 液体金属を用いた伸縮性放熱フィルム
- 話者の声の向きを識別するメカニズムを解明
- AI技術で登山前に遭難事故のリスクを予測する手法を開発
- 赤外線カメラによる排水管漏水箇所検知に関する基礎的検討
- 低速・高トルク向けベアリングレスモータの開発
- マルチマテリアル構造の力学解析に関する研究
- ナノ・マイクロレベルで制御されたバイオ界面の創出とバイオセンサへの応用
- 実装が容易なデータ駆動型シミュレーションの新手法
- 光強度の超高速変化を可視化
- 金属が水素によって脆くなるメカニズムを一部解明 :高強度鋼の適用拡大に向けた大きな一歩
- 高周波ねじり振動による穴加工機
- 多様な物体を掴める柔軟2本指型ハンド
- 面状アクチュエータ、これを用いた搬送装置及び移動装置、並びに製造方法
- コミュニケーションを容易にする車椅子電動化装置
- X線表面計測を利用した内部応力・ひずみの可視化と加工精度の向上
- エレクトロスプレーデポジション法を用いた電極上限定塗布
- ガラス面に透明なフィルムヒーターを形成する技術
- 材料の損傷メカニズムを高精度に再現する数値シミュレーション法を開発
- アンモニア燃料を用いたディーゼルエンジンの熱効率向上に寄与する可能性を確認しました
- マテリアルズ・インフォマティクスで有望な固体電解質を効率的に探索する手法を開発
- マイクロ波を用いた迅速・簡便・安全な電源ケーブルのリサイクル法を開発
小型で軽量、航空機の対気速度の計測装置
工学院大学 工学部 機械システム工学科 准教授 小川 雅
小型航空機の飛行安定性を向上させるため、小型の装置で対気速度を感度よく計測したい。
● 従来の対気速度計測手法
ピトー管、超音波、熱線流速計等は、様々なデメリットもある。
● 本提案手法
流体の流れ方向に対して垂直に変形するように揚力を発生させ、ひずみゲージの計測値から対気速度を推定することで、従来に計測手法のデメリットを解消。
作業空間の正確な奥行きを計測 ~ロボット・AIによる人の支援をより細やかに~
工学院大学 情報学部 情報デザイン学科 教授 木全 英明
人が生活する空間には、様々な形のモノがあり、また人間自体も様々な形を持ちます。このような作業空間でロボットが器具を操作するためには、ロボットから見たモノの正確な形を計測することが必須ですが、既存の距離センサでは計測が困難です。当研究室では、ステレオカメラ画像から作業空間の奥行きをより正確に計測する技術を開発しています。医療系での利用を想定し、人物頭部の正確な形状の推定を目指しており、従来手法よりも高い精度で凹凸を計測するアルゴリズムを開発しています。
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学び続けたくなる! VR単語学習アプリケーション
工学院大学 情報学部 情報デザイン学科 准教授 張 珏
ユーザの馴染みのある、VR空間内で外国語の単語を勉強します。学習中はキャラクターと一緒に、実際のオブジェクトをクリックして、発音などを聞きながら勉強できます。さらに、ゲーミフィケーション要素を利用することでユーザのモチベーションを向上させます。
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折り曲げ可能な金属フリー透明フレキシブル導電膜
工学院大学 先進工学部 応用物理学科 准教授 永井 裕己
カーボンナノチューブを分散させたケイ素錯体含有プレカーサー溶液をPET基板に塗布・酸処理のみで高い透明性を持つフィルム導電膜を形成しました。この導電膜は,金属を使用せず,曲げても利用可能な特性を有しています。また,溶液塗布で膜形成が可能なため,複雑な形状の基材に対しても導電性を付与することが可能です。
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コンテンツの受容性を高めるための文書生成AIを用いた情報検索・推薦基盤
工学院大学 情報学部 情報科学科 准教授 北山 大輔
近年、Web 検索や情報推薦において、大規模言語モデル(Large Language Models:LLM)が生成する文書を活用した新たな情報行動支援が求められている。本研究グループでは、ユーザが多様な観点から情報を収集し、内容を正しく理解し、自身に適した選択を行えるように支援する「文書生成AIを活用した情報検索・推薦基盤」の構築を目指して研究を進めている。具体的には「多様性ある検索観点の獲得支援」「検索結果の欠損情報の可視化」「学習者の読解行動を促す問題生成」「商品選択基準を抽出する推薦ロジック」などの観点から、情報の“見落とし”を減らし、ユーザがより高い受容性をもって情報にアクセスできるための仕組みを研究している。
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簡便(安価)な検出器で、超微弱散乱光を実時間検出する技術(自己光混合法)
東京都市大学 理工学部 自然科学科 教授 須藤 誠一
自己光混合法は微弱散乱光を超高光感度で検出するオリジナルの光計測法で、既存の動的光散乱法や半導体レーザ光変調法等に比べ10³倍の高光感度化が達成されています。この高光感度性を応用することで、高感度・実時間計測を実現可能としました。ナノスケールの変位、振動、回転等の機械的運動から、ナノサイズの高分子、コロイド粒子等の拡散運動を評価できます。この特徴を応用して、ナノレベルの様々な物性評価技術の開発を行ってきました。最近の研究テーマでは、液体表面のナノ変位(キャピラリー波)の検出や、ピエゾ素子等のオシレータで起こる共振振動数でのナノ振動の評価、超音波振動の検出、コロイド粒子の流動の非線形効果を取り扱っています。
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完全にメタルフリーなリビング重合システムを実現するアルコキシアミン重合開始剤
東京都市大学 理工学部 応用化学科 准教授 塩月 雅士
「非金属系開始剤によるビニルモノマーの精密重合」に取り組んでいます。これらは金属系試薬を用いないアトムエコノミックな手法として新しい高分子材料を環境に配慮した方法で生み出すことができます。例えば、重金属を含まない精密構造ポリマーの合成系は、生体材料の合成などに応用ができ、工業的にも大きな利点を有する研究を行っています。ブロック共重合体は、極微細レジスト材料や太陽電池材料、燃料電池材料、相溶化剤、粘着剤、熱可塑性エラストマーとしての利用・応用が可能です。
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分子歪み導入によるPEDOT熱電材料の超高出力化
東京都市大学 理工学部 機械工学科 教授 藤間 卓也
軽量で柔らかく透明なのに電気を通す「導電性高分子」について研究を進めています。ポピュラーなPEDOT/PSSでは、その複合構造を制御することで世界最高水準の導電性を実現し、また、わずかな温度差から大きな電圧を発生する特殊な熱電性能を見出し、これらの原理解明と性能向上を目指しています。
導電性高分子は、レアメタルを含むITOを代替する透明導電膜として、熱電特性についてもIoTに向けた分散電源、エナジーハーベスティングを実現する材料として期待されており、透明性と導電性を高いレベルで両立できます。加えて、従来材料に比べて極めて大きい電圧で発電できます。
超低封入率による高熱流束対応型ヒートパイプ
青山学院大学 理工学部 機械創造工学科 教授 麓 耕二
従来のヒートパイプは封入率や姿勢依存性に制約があり,高発熱電子機器や宇宙用途では安定動作に課題がありました.本技術は作動流体が超低封入率(Ultra-Low Filling Ratio)でありながら,安定した二相循環を実現する,世界初・世界最高性能クラスの新型ヒートパイプ(通称:超熱伝導ヒートパイプ)です.内部の気液相分布を最適化する独自構造により,非平衡相変化を積極的に活用し,高効率な熱輸送を可能にしました.その結果,数十〜100 W/cm²級の高熱流束に対応可能な次世代熱マネジメント技術として,電子機器冷却,EVバッテリー,データセンター,宇宙機器など幅広い分野への展開が期待されます.
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全電圧・全電流対応可能な直流遮断技術
青山学院大学 理工学部 電気電子工学科 准教授 全 俊豪
太陽光発電システムの導入や,データセンター,EVの発展など多種多様な電圧・電流帯の直流システムが増加しています。しかし,定期的に電流0点が存在する交流と違い直流を遮断するのは交流より遥かに困難です。本研究ではハイブリッド直流スイッチや限流遮断器など多種多様な直流遮断技術を開発しており,全電圧・全電流階級での直流遮断を達成することが可能です。ハイブリッド直流スイッチを詳しく説明すると,通常電気接点を電流が流れますが,接点を機械的に開極することで,電気接点を流れていた電流が半導体素子に転流し,半導体素子をオフすることで直流電流の高速遮断が可能です。
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AIや統計的手法を用いたパワーエレクトロニクス回路の制御
青山学院大学 理工学部 電気電子工学科 教授 松本 洋和
実績例
1. AI強化学習の一種であるSACとPI制御を組み合わせたSAC-PI制御を開発し、パワーエレクトロニクス回路の制御に適用。PIゲイン設定の自動化に加えて、広範な条件で応答性の向上を図ることができる。
2. 太陽光パネル発電の電力最大化制御のためにベイズ最適化を用いた時間空間拡張最大電力制御を開発。過去と近隣の太陽光パネルの動作点から電力最大点を推定することで、効率的な動作が可能。
グラフェン/銀/グラフェン構造を用いた新規フレキシブル透明導電膜の作製技術
青山学院大学 理工学部 電気電子工学科 教授 黄 晋二
数nmのAg薄膜を単層グラフェンでサンドイッチすることで銀薄膜が透明化する現象を見出し、これを透明導電膜に応用する技術の確立に取り組んでいます。グラフェンでサンドイッチすることで、厚さ5 nmのAg薄膜の光吸収ピーク(波長450 nm付近)が消失し、光透過率(波長550nm)は90%まで増加し透明化が達成されます。本技術は、グラフェン単体、Ag薄膜単体では実現不可能な、低い電気抵抗と高い光学的透明性の両立を実現できる可能性を有しています。また、高いフレキシブル性も持ち合わせており、フレキシブルな透明アンテナや透明ヒーターなどへの応用が期待されます。
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熱放射を制御するメタレンズ型赤外放射メタ表面
横浜国立大学 工学研究院 准教授 西島 喜明
今回新たに、金属-誘電体-金属ナノ構造からなるMIM型のメタ表面構造にメタレンズ構造を導入することにより、レンズを使わずに所望の焦点距離に放射光を集光する技術を開発しました。赤外放射は広がる特徴があり、従来はレンズなどが必要でした。赤外の光学部品は高価で損失が大きいため、レンズフリーで使いたいという要望が強くありました。それに応える技術です。
本技術の特徴としては、以下の2点があげられます。
・赤外の熱放射制御
・プラズモンメタ表面構造
本技術の想定される用途としては、主に以下の2つを考えています。
・ガスセンサー
・エネルギーハーベスター
お問い合わせをお待ちしております。
液体金属を用いた伸縮性放熱フィルム
横浜国立大学 工学研究院 准教授 太田 裕貴
本技術は、液体金属をナノ薄膜で封止し、伸縮性・高伝熱性・抗腐食性・絶縁性を同時に実現する新しい伝熱フィルムです。
本技術の特徴としては、以下の3点があげられます。
・液体金属をナノ薄膜で封止し、伸縮性・高伝熱性・抗腐食性・絶縁性を同時に確保
・20µm以下の極めて薄いフィルムが可能で、高い柔軟性と微小な凸凹へも高い密着性を実現
・液体金属に銅などの高伝熱性微粒子を混合することで、更なる放熱性能向上が期待
本技術の想定される用途としては、主に以下の3つを考えています。
・ウェアラブルデバイスやスマート衣服などの高効率放熱材
・次世代のスマートフォンやタブレットの熱制御部材
・医療用機器や診断装置など、身体への高い密着性が求められる冷却部材
お問い合わせをお待ちしております。
話者の声の向きを識別するメカニズムを解明
上智大学 理工学部 情報理工学科 教授 荒井 隆行
■ヒトが、話者の声が発せられた「向き」をどのように認識しているかの仕組みを解明。
■最も大きな手掛かりは音の大きさで、その他の音響的な特徴も参照して話者の方向を識別していることが判明。
■VR(仮想現実)やAR(拡張現実)におけるより豊かなサウンド体験の実現に寄与すると期待。
AI技術で登山前に遭難事故のリスクを予測する手法を開発
上智大学 大学院 応用データサイエンス学位プログラム 准教授 深澤 佑介
■深層学習による言語モデルBERTを活用して、登山計画段階の情報から、4つの主要遭難事故リスク(滑落・転倒・疲労・道迷い)を予測する手法を開発。
■長野県の過去10年間の山岳事故データを用いてモデルの検証を行い、転落、道迷いについて適合率、再現率ともに60%以上を達成。
■将来的には、登山用のモバイルアプリやサービスへの応用により、登山者や管理者が事前にリスクを把握し、適切な装備・登山計画で遭難事故の防止への貢献が期待。
赤外線カメラによる排水管漏水箇所検知に関する基礎的検討
東京都市大学 建築都市デザイン学部都市工学科 教授 白旗 弘実
橋梁のき裂、トンネルの崩落、埋設管の破損といった社会資本の老朽化が問題となっています。多くの社会資本は供用中であり、サービスを止めずに構造物の安全性を評価することが求められています。本研究室では、劣化した構造物の数値解析による健全度評価、各種非破壊検査手法の開発および改善、構造物の損傷監視装置の開発などの研究を行っています。目指すものは的確な構造物の劣化診断および健全度評価です。
また、小支間橋梁の架け替えや新設に用いる鋼床版に関して、現場施工期間の短縮ならびにき裂抑制による耐久性向上を可能とする鋼床版インスタント橋について、特許出願も行っています(特許第6861431号)。
低速・高トルク向けベアリングレスモータの開発
東京都市大学 理工学部機械システム工学科 講師 土方 規実雄
磁気浮上技術を応用したモータとして、ベアリングレスモータがあります。しかし、従来のベアリングレスモータは、その用途が高速・低トルクのアプリケーションに限られていました。回転子が磁気浮上しているため、ギヤなどの機械的接触を有する減速機構を使用できないためです。そこで我々は、構造的に高トルクを得やすいバーニアモータの機能をベアリングレスモータと組み合わせる研究を行っています。提案するモータは、磁気浮上のメリットと低速・高トルク駆動を両立できるため、特殊環境用のアクチュエータとしての応用が期待されています。
また、回転子が回転磁界よりも高速で回転する電動機について、特許出願も行っています(特許第7290863号)。
マルチマテリアル構造の力学解析に関する研究
東京都市大学 理工学部機械工学科 准教授 岸本 喜直
急速に普及が進んでいる工業製品のマルチマテリアル化に対し、その信頼性向上のため、データ同化を援用した力学解析シミュレーション手法について研究しています。具体的には、直接測定することが難しい異種材料接合部における応力分布や剛性分布などを直接測定が容易な部材の変形形状や固有振動数から逆解析的に同定するとともに、データ同化技術を組み込むことで、リアルタイムで解析モデルの再現性を向上させる解析手法の構築に取り組んでいます。
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ナノ・マイクロレベルで制御されたバイオ界面の創出とバイオセンサへの応用
東京都市大学 理工学部応用化学科 准教授 秀島 翔
ナノメートルレベルという非常に小さい世界で分子を整列させたり密集させたりすることで作る機能性バイオ界面を用いて、感染症のウイルス粒子や病気の原因物質などを電気的に分析できるようになる材料やデバイスの研究開発に取り組んでいます。
【企業等との連携可能テーマ】
・バイオマーカーの高感度検出に向けた機能性ナノバイオ界面の創出技術の開発
・電気化学バイオセンサを用いた食品分析技術の開発
・診断や治療に役立つ機能性ナノ材料の開発
実装が容易なデータ駆動型シミュレーションの新手法
横浜国立大学 大学院工学研究院 教授 藤本 康孝
【新技術の概要】
本技術は、制御対象の入出力データセットを数組用意するだけで、制御対象の挙動を計算機上で精度よく再現することのできるデータ駆動型シミュレーションの計算手法を提案するものです。制御対象のモデルを用いる必要がなく、制御器のパラメータの調整や最適化が容易になります。
【従来技術・競合技術との比較】
従来法と比較して本手法は、①実験を何度も繰り返すことなく制御器のパラメータ調整を精度よく行うことができる、②多入力・多出力の対象に適用可能、③簡単な畳み込み演算のみで実現でき、計算機での実装が容易、④飽和や切り替え制御など非線形な要素を含む制御器の調整にも適用可能、という特長があります。
光強度の超高速変化を可視化
横浜国立大学 大学院工学研究院 教授 片山 郁文
【新技術の概要】
次世代の超高速光通信やコンピューティングにおいて重要な光強度の超高速な変調を、超短パルスレーザーを用いて可視化する技術を開発しました。被測定光とパルスレーザーの波長を変えることで、シンプルな光学系で波形計測を実現できることを明らかにしました。
【従来技術・競合技術との比較】
半導体を用いたエレクトロニクスでは到達が困難なピコ秒よりも短い時間領域の光強度の変化を、超短パルスレーザーを用いることでリアルタイムに計測できるようになります。また、従来技術に存在した波形歪みを解消することに成功し、複雑な解析なしに光変調波形を得ることができます。
金属が水素によって脆くなるメカニズムを一部解明 :高強度鋼の適用拡大に向けた大きな一歩
上智大学 理工学部 機能創造理工学科 教授 高井 健一
■金属材料が水素によって脆くなる現象に関して、実際の破壊に近い破面を実験室で再現する試験方法を開発。
■結晶粒界破面直下の局所領域を解析し、水素による原子間凝集力の低下だけでなく、塑性変形に伴う原子空孔の形成も結晶粒界破壊に関与することを実証。
■水素による強度低下の抑制につながり、さまざまな種類の自動車への適用や新規材料開発に期待。
高周波ねじり振動による穴加工機
国立大学法人東京科学大学 教育研究組織 工学院 准教授 田中智久
新しい原理と動作の回転用モータが不要な電動ドリル(穴加工機)を開発した。ドリルの歯(ビット)を回転させるのではなく、並進加振装置とビットの間に金属筋交を入れたレゾネータを組み込むことで、並進運動を回転に変換して軸方向に回転させることで穴をあける(切削する)。このような加工方法によって、ヘッドの小型マルチ化が容易、切屑の排出がスムーズ、ガラス等の高脆材料の極微小切込みが可能、切り口が鮮明、ドリルが長寿命化、などのメリットがある。レゾネータの形状によって固有振動特性や剛性特性を切削特性か加工条件に適したものに設計することができる。
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多様な物体を掴める柔軟2本指型ハンド
国立大学法人東京科学大学 教育研究組織 工学院 教授 塚越秀行
2本指で3自由度を持ち多様な把持動作を可能とするロボットハンド。2本指の親指と小指のそれぞれの所定位置にある関節に同じ圧力を印加することにより、2本の指が湾曲し、物体の形状に適合して接触する。この機構・動作により物体への接触圧は特定部分に偏ることなく、多様な形状の物体を柔軟に破損することなくソフトに把持することが可能となった。果物、菓子、やわらかい食品など従来のロボットハンドでは取り扱えなかった対象物の自動搬送、自動包装、など自動化、省人化プロセスに寄与することができる。
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面状アクチュエータ、これを用いた搬送装置及び移動装置、並びに製造方法
国立大学法人東京科学大学 教育研究組織 工学院 教授 塚越 秀行
カタツムリの移動原理をヒントに開発したソフトロボット。独自の構造のアクチュエータに空気圧を送ることで進行波を発生させ、極小な隙間(20mm程度)を移動することができる。湾曲型と廃ペイロード型の構造の異なる二種類のアクチュエータを開発したことにより、狭い空間に入り込んでの何らかのメンテナンス作業、脆弱な物体を搬送することを可能にするなどの応用が可能であり、例えば褥瘡防止のための自動化、省人化した医療用サポート装置への展開などが考えられる。
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コミュニケーションを容易にする車椅子電動化装置
国立大学法人東京科学大学 教育研究組織 工学院 教授 遠藤玄
既存の(手動)車椅子に取り付けて”電動車椅子”化する装置を開発した。構造・動作としての特徴は、側方に容易に脱着可能となっており、装置の駆動部が車椅子の後方の車輪を駆動する。この構成によって、介助者が搭乗者の様子を見ながら、車椅子の適切な操作が可能であり、また搭乗者の顔を見ながら円滑な会話も可能となる。既存の車椅子を改良することで低予算で軽量、コンパクトな電動車椅子を実現でき、電動車椅子の普及に寄与することで高齢者のQOLの向上を応援したい。
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X線表面計測を利用した内部応力・ひずみの可視化と加工精度の向上
工学院大学 工学部 機械システム工学科 准教授 小川 雅
内部応力・ひずみを可視化する技術です。寸法と材質がわかれば(モデル化できれば)、現場で使えるエックス線により非破壊に計測した値から内部のひずみを可視化します。中性子を必要としません。機械加工や溶接、表面処理など、複雑な加工プロセスをシミュレーションできなくても、加工ひずみが発生する箇所を特定できれば、実測値に基づいて部材全体の3次元分布が求まります。機械加工や溶接、表面処理後の品質評価や疲労寿命予測も可能です。この方法で各種加工法に対する変形を予測できるため、発生するひずみを考慮した加工精度の向上にも貢献できます。
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エレクトロスプレーデポジション法を用いた電極上限定塗布
工学院大学 情報学部 情報通信工学科 准教授 工藤 幸寛
エレクトロスプレーデポジション法(ESD法)は、液体に高電圧を印加することでナノサイズの微細なスプレーを生成し静電気力で液滴を再び基板に引き寄せ材料の堆積を行う成膜手法です。液滴が帯電する性質を利用することで電極上にだけ特定の材料を堆積させることが可能です。本研究室では、液晶用配向膜を中心に塗り分け法の研究を行っており、基板上の電界分布を制御することで電極の内側のみに材料を堆積する方法などを提案しています。
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ガラス面に透明なフィルムヒーターを形成する技術
工学院大学 先進工学部 応用物理学科 准教授 永井 裕己
冷環境で使用される防犯カメラレンズやセンサーは,結露や積雪で機能が阻害される場合があります。本研究室では,化学的湿式法の分子プレカーサー法でガラス基板上に単層カーボンナノチューブ(SWCNT)/シリカ(SiO2)透明フィルムヒーターを形成しました。他の透明フィルムヒーターと比べて低屈折率なため,レンズなどの光学機器での応用に最適です。このフィルムの厚さは200 nm,波長550nmの透過率は80%以上,屈折率は1.7,表面硬度は9H以上を示します。50 Vの電圧を印可するとわずか15秒で膜面温度は100°C以上に達します。
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材料の損傷メカニズムを高精度に再現する数値シミュレーション法を開発
上智大学 理工学部 機能創造理工学科 教授 長嶋 利夫
■準3次元拡張有限要素法(XFEM)を使用した炭素繊維強化プラスチック(CFRP)積層板の損傷進展解析法を確立。
■実際の強度試験データをほぼ再現する数値シミュレーション結果の取得に成功。
■材料設計工程の短縮や開発コスト削減への貢献に期待。
アンモニア燃料を用いたディーゼルエンジンの熱効率向上に寄与する可能性を確認しました
上智大学 理工学部 機能創造理工学科 教授 一柳 満久
■ディーゼルエンジンのシリンダ内で旋回流が形成される吸気ポートの開度条件を実験的に調査。
■本実験条件下において、圧縮行程の初期から旋回流が形成される条件を特定。
■旋回流の形成の指標となる可能性のある要因として、①シリンダ内の吸気行程における乱流運動エネルギーの分散、②圧縮行程中の渦中心位置の分散——が示唆された。
■燃料アンモニアの使用拡大の障壁となっている難燃性の解決に寄与する可能性。
マテリアルズ・インフォマティクスで有望な固体電解質を効率的に探索する手法を開発
上智大学 理工学部 物質生命理工学科 教授 藤田 正博
■次世代の固体電解質として期待される柔粘性イオン結晶(OIPC; Organic Ionic Plastic Crystal)だが、構造と物性の相関は未解明。
■マテリアルズ・インフォマティクスを用いて、優れたイオン伝導度を示すOIPCを効率的に探索する手法を開発。
■本手法をさらに改良することで、効率的な材料開発につながると期待。
マイクロ波を用いた迅速・簡便・安全な電源ケーブルのリサイクル法を開発
上智大学 理工学部 物質生命理工学科 教授 堀越 智
■マイクロ波を用いることで電源ケーブルを迅速に熱分解しリサイクルできることを実証。
■マイクロ波による熱分解挙動や生成物を細かく調査。
■ケーブルの長さと分解効率の相関性を明らかにし、長いケーブルも切断することなく分解できることを実証。
■分解時に毒性の強い生成物が発生せず、安全かつ簡便な手法であることを示唆。
■世界的な課題である電子廃棄物のリサイクル、資源回収への応用に期待。


